腰痛背部痛を再発させない方法 その二
今回はトリガーポイント関連痛の腰痛について書きます。
『トリガーポイント由来』の腰痛は随分と多く、私のところでも病院で腰椎ヘルニア、坐骨神経痛と病名をつけられた方がよく見るとトリガーポイント性の腰痛だったと言う場合が非常に多いです。
私達の感じる痛みの95%は筋膜状のトリガーポイントによるものと断じる学者もいるほどで多くの場合、慢性化ししつこい腰痛の原因となっています。
あなたが感じている腰痛が腰の両側である場合、骨の問題もしくは関節の問題である場合が多いですが、片側に感じている場合『トリガーポイント』による関連痛である可能性が高くなります。
関連痛とはトリガーポイントという筋膜状の凝りに刺激が入るとそこから離れた部位の痛みを誘発する痛みを指します。
トリガーポイントの原因はケガや繰り返された過渡の運動(筋繊維の損傷)、悪い食事、ネガティブなストレスによって引き起こされます。
腰痛の原因がトリガーポイントによるものと判断されたらトリガーポイントを鎮静させつつ原因となる習慣を取り除けば再発を防ぐことが出来ます。
○鎮静させるについては 当店では筋膜リリースとトリガーポイント療法を行うことでトリガーポイントを鎮静させ、これから活性するトリガーポイント(の種)も処理しています。
遠方の爲、度々通えない方の場合はポイント上にマグレイン(皮膚のツボにはるシール)をはりせんねん灸で自宅ケアしてもらったりテニスボールを使ってのセルフマッサージをしてもらうと効果的でした。
案外トリガーポイントと言うのはセルフケアするのに難しくなく自分の感覚でやっていっても簡単に鎮静させることができるので専用の治具が売られており評判もいいようです。
こうしてせっかく沈静化させても原因を取り除かないと再発し長く悩みのタネになります。
○どうすれば原因を取り除けるか
①ストレス
もしあなたが多くのストレスにさらされているならば(ごく自然に)呼吸は浅くなるでしょう。
浅い呼吸はまず手始めにあなたの顎を堅く閉め、肩の筋肉をカチンカチンに堅く緊張させます。
この過緊張はあなたの身体の酸素量を減らしあなたの背中の特定の位置の血流を悪くさせます。その為この位置での毒素量はきつい筋肉の中で留まりトリガーポイントを形成します。
丹田を意識した深い呼吸をトレーニングしましょう。
よくヨガやピラティスをして慢性症状が改善したと聞きますがその原因として呼吸の質が変わることが大きいと思います。
当店でも日に数回の深呼吸タイムを取る事で慢性的な腰痛を克服した臨床例が数多くあります。
呼吸法については機会を見つけて書きたいと考えていますが、あまり難しく考えずに床に大の字になりお腹で呼吸するだけでも十分効果的だと思います。
②栄養
あなたが外食中心、特にコンビニで売っているような栄養バランスの悪い食事が多い場合、あなたの腰にあるトリガーポイントは解消されることはないでしょう。
トリガーポイント(しこり)は筋中に見られる毒素の塊です。本来は代謝され体外に出ていく物が滞っているものです、そこに加えて毎日の食事で毒素を身体にせっせと取り入れていけばどんな良い治療を受けようがほぼ意味はありません。
当店では食養の指導をしているので具体的に何を食せば良いか、どのような調理をすれば良いかについて一人ひとりにお伝えすることができるが、遠方などの理由で来店できない人には
★旬の新鮮な野菜を火にかけて食べる
★ミネラルを意識して取る、特にトリガーポイントはマグネシウム不足に多く発生する為不足しないように。とり方としては梅干しを毎食時に摂るようにしましょう。
★腸をきれいにする 菌の生きている漬物を食べるのがまず第一歩!野菜も肉も生食は避けること。
この他、悪い姿勢を正すための体操などが有効になるがそれについては、またの機会に書きます。
慢性腰痛に悩む方は、まずこの二点を実行してみて下さい。