祈ると健康になれる!?
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祈ると健康になれる!?

2020年08月18日(火)2:52 PM

ある心理学者が道行く人々に『今、私が声をかける直前まであなたは何について考えていましたか?』と質問したところ97%の人は自分に関することを考えていたそうです。
つまり自分以外の事に考えを巡らせる人は3%しかいない、それくらい人間というのは自己中心になるように出来ているのですね。

 

自己中心のあり方から離れなければ、囚われの世界から離れることは出来ません。
囚われの世界から離れて、はじめて空の心境が味わえます。
幸せを求めるから、自己中心になり、自己中心である限り、真の幸福はやって来ませんね。

自己中心で味わう幸福とは、苦しみから逃避出来た喜び、他人の評価を言葉巧みに押し下げて自己が向上したかの錯覚を感じる喜び、自分より下位のものを支配できる喜び、相手の自由を奪い
囲い込みに成功した喜び。等など
これらの喜びは、虚しさ、寂しさとセットで味わいますから内からほとばしるエネルギーを感じることはありません。常に自分を騙しながら幸せだと思い込もうとします。このような状態を自
己欺瞞といいますが、自分に対する嘘を信じ続けた結果、人は離れていき、人生は尻窄みになり寂しい結果を迎えることになります。

 

ではどうすれば本当の幸福を得られるかと言うと『祈り』がそのための意識を練り上げるためのトレーニングになるのです。
祈りとは何でしょう?よく商売繁盛、家内安全、健康長寿を神社に行くと祈る人が多いのですが、これは祈りと言いません。

 

祈るとは自分0相手100の状態で自分の持てる精神エネルギーを相手に捧げる行為です。
なかなか祈ることのできる人がいないのはこのためです。
自分をゼロにするというのは自分のエゴを捨て去り、自分のハートの声に100%従うことになりますから、これができるというのは涅槃している状態と見て取れます。

 

簡単に涅槃できればこんな嬉しいことはないのですが、自己中心性というのは簡単に覆す事ができません。だからこそトレーニングして行く必要があるのです。
冒頭に話したとおり人間は97%の自己の時間を自己中心に過ごしていますが3%は自己以外に向けることができるとも考えられるわけです。

 

一日を睡眠、食事、排泄、労働などの時間分けをして比較的に自分の自由にする時間を8時間としたなら、この3%の時間は15分とすることが出来ます。
一日に15分だけ自分をゼロにして相手の成功、相手の幸せを祈ります。くどいようですが、その時自分はゼロです。相手が100になるように意識してください。
なれないうちは集中することが大変に思われるかも知れませんが、繰り返すついに15分が短く感じるようになります。そうなったら徐々に時間を長くしてみましょう。

 

他者の幸せを、成功を本心から喜べるというのは、実はそういう心境になって初めて自分の幸せを喜べる状態になったと言えるのです。
別段、道徳的な意味合いでこの話をしているわけではなく人間の潜在意識のメカニズムを理解すればそのような答えになります。
潜在意識は自他の区別が出来ないという性質があります。
他者の幸せを妬んだり、沮ねんだりする心遣いは、潜在意識から見ると自らの幸せを拒否するあり方になりますから、無意識に自分が不幸になる方向に人生の舵をきることになるのです。

 

イエスや釈迦が他者を思いやること、愛することを説いていたこととはこの人間心理、潜在意識のメカニズムについて理解されていたからです。
残念ながらこのように真実が伝わらず、ただ道徳的な概念として、本心とは裏腹にであっても『祈る』ように受け継がれて来たのですね。形骸化してしまうんです、まれにですが真の宗教家(
この真の宗教家というのが、まれにしかいないという意味)が信者のために本当の祈りをすると奇跡とした言いようのないことが本当に起こります。イエスが起こした数多くの奇跡も最新物理
学による”相互関係の確立性”または”非分離エネルギーの動く蜘蛛の巣”という概念で説明することが出来ます。

 

この祈りの習慣がついてくると考え方、捉え方に変化が出てきます。人の努力に対する惜しみない応援する心。人の成功に対する称賛する心。こういった高いエネルギーが心を満たすようにな
り嫉妬、妬み、偏見という感情が減っていきます。この時、脳内は幸せ善玉ホルモンが優勢になり、血行は良くなり、ストレスはストレスでなくなり、地獄が天国になるという人生の逆転が起
こります。

 

ドラッグは一時だけ擬似的な幸福感を与えてくれますが、代償として心身ともに不健康になってしまいます。
祈りのトレーニングは真の幸福感と心身共の健康を与えてくれます。

 

繰り返しますが、祈りとは道徳ではありません。
この宇宙にあって、建設的な行為の一つです。

 

まずは15分の祈りの習慣を持ってみませんか?



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