噛めば噛むほど
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噛めば噛むほど
2016年05月04日(水)4:56 PM
人の体に常備されている、お腹の特効薬それは『唾液』です。
東洋医学の古典には食べ物が液体になるまで噛めば(50回以上噛めとあります)腸は癒され、天と地の気を唾液に含むことが出来るといいます。
あまり噛まずに食べるというのは食べ物の表面だけを唾液で丸めてぐっと飲み込む食べ方をしてしまうことになります。
胃酸は唾液のアルカリにつられて食物の内部に侵入し消化するのですが、表面にしか唾液がないと食物の中に入ることができず、食物の周囲にだぶついた胃酸があるという状態になるため、余った酸が逆流し胸焼けを起すこともあります。
消化が進まぬまま食塊が腸に進んでいけば、栄養吸収も上手くいかず脳は飢餓状態であると判断し更に食事を欲するようになります、このスパイラルが続くことで、腸のあっちこっちに宿便やガス、うっ血がみられるようになり、長期の間に癌化しやすい体質になってしまうのです。
漢方の古典『黄帝内経』には大昔の人類はふつうに病気知らずで120歳まで生きていたと書いています。
事実現在発掘される約4千年前の人類には虫歯が一本も無いそうです。
唾液は歯周病菌の発生を抑えますし、癌細胞も鎮静させる事が研究されています。
当店でお腹のマッサージを受けて痛みや違和感を感じた方は、おそらく腸にうっ血がありますから、ふだんの食生活も気をつける必要があります。
栄養バランスも大事です。
発酵食品を積極的にとるのも大事です。
そしてよく噛み本来備わっているお薬『唾液』をたっぷりと食物と一緒に咀嚼できるようにしましょう。