思えば、だいぶ自分の思う事ができるようになってきた俺が店で倒れて労災に運ばれたときにベッドから降りるというのは叶わぬ夢の一つだった小便はおむつの中にする飯の時間になったら車椅子で談話室に運ばれて同じ境遇の人たちと飯を喰うみんなを見ているととてもじゃないが、希望はもてなかった狭い世界の中で少しでも自分を優位に見せようとみんなもがいている一種の地獄だったそんな中で俺はベッドに張り付いたように動けなくなっているのはいったいなぜだろうと考えていた、、、、病院のスタッフはずるがしこくていい顔ばかりを見せてはいるが患者に寄り添うような気持ちのある人はいないように思えた、そういう思いが根っこになって今俺は時分がケアをするのは弱い立場の人の支えになりたいと強く思うようになったのだ、これはすべてが良い方向に働くようになっていると思うのです、世界はすべて良い方向に進んでいるのです一見すると政治が悪かったり見えるけれども少しずつではあるけれど誰かが無理をしなくても世界は良い方向に進化するものなのだと思う、実際にそれは歴史がそうだと雄弁に語っているように思うそういう意識がこの世界を創っていると思います、だから俺は時分の肩の力を抜いて気楽に自分ができることを粛々とやっていこうと思うのだ、俺が世界を背負っているわけではないしそんなことはできるわけがないのだから、俺はせめていつもにこにこと機嫌よく生きていこうと思うのです、俺が機嫌よく生きているとそのエネルギーは宇宙に発信されてこの世界を創る意識の一つとして働くのが結局自分に返ってくるのだ自分が発した事が自分に返ってくるのがこの世界の法則なのだ俺が楽しんで生きているとそれは周囲を明るく照らす行為となってみんなを幸福に導く働きの一つになるのだ、だから右の物を左に置くだけでも喜びをもって行えば結局みんなが喜ぶことになるのである俺が嫌というほどの地獄を病院で見て学んだこともすべて意味のある事だったんだ、、、と今になって気付くのだ、だからきょうも自分でベッドから起きてご飯を食べることができることを俺は嬉しく思うし、それで良いのだと思うんのである。