2014年12月26日(金)12:05 PM
こんにちは尼崎市のカイロプラクティック院 テットカイロオフィス院長のテット鈴木です。
今回はカイロプラクティックの危険性と安全なお店の選び方についてです。
1895年にアメリカでスタートしたカイロプラクティックは脊椎骨のゆがみ(サブラクセーションと言います)を手技により矯正することで患者さんのもつ自己治癒力を働かせ病気を治す事を目的とした療法です。
世界で最初にカイロプラクティックを受けた人は難聴が治りました。次には心臓病が治り、当時の西洋医学では不治とされてきた人がどんどん治る奇跡の療法として世に広まっていきました。
しかし効果が高い反面、取り扱い(診断)を誤るととんでもないことが起こります。
事実当時のアメリカでもカイロプラクティックを受けたことで命を落とす悲しい事故もしばしば起こっていたそうです。
正しく施術を行えば非常に効果が高いので、もっと安全に患者さんが安心して施術が受けられるように確かな知識を身につけよう!
そうした自らを律する運動がアメリカのカイロプラクティック界で起こり西洋医学の医師と同等の教育を受け、試験をパスした人だけがDC(ドクター オブ カイロプラクティック)となりカイロプラクティック施術をしてもよろしいということになりました。
そしてその教育基準が世界的にカイロプラクティックの公的な教育基準としてWHO(世界保健機構)が認めるものとなりました。http://www.jac-chiro.org/whojpnguide.pdf

日本の厚生労働省はWHOのメンバーですから日本でも当然厳しい基準のカイロプラクティック教育がなされるはずなのですが残念ながら現実は違います。日本ではカイロプラクティックは法制化されていないのです。
現在日本でWHO教育基準をクリアしているカイロプラクターは833人です。http://ny-chiro.com/download/JCR_interim_registration.pdf(←ここではテット鈴木でなく本名 鈴木徹人でのっています)
全国のカイロプラクティック院の2%にとどまります。98%のカイロプラクティック院は充分な教育を受けていない施術者がカイロプラクティック(の名を使い)を行っています。この数値は世界的に見ても日本はかなりのカイロプラクティック後進国であると言えます。よくボキボキしないソフトな施術だからうちは安全ですよとアピールする施術家もいますが安全という意味をはき違えています。学術的、技術的な研鑽もしない代わりにハイリスクで効果的な療法は行わず、治療的というより慰安的な施術をカイロプラクティックと称して行っている施術家が非常に多く、また慰安的な療法でも充分に商売として成り立つので施術家に向上心がなくなっている現実もあります。(手技療法の歴史では必ずと言っていいほど、このような堕落がみられます。だからこそ厳しく基準を作り自らを律する必要があるのです)
反面実際にカイロプラクティック施術の名のもとに暴力的な施術を受け悪化する人も多くおられます。そういう意味で、安易にこの国でカイロプラクティックを受けるのはとても危ないことです。
もしもきちんとしたカイロプラクティックをあなたが求めるなら
●施術を受ける前に施術者がどのような教育を受けたかを確認すること。WHO教育基準をクリアしていない場合、そのお店で受けるサービスはカイロプラクティックではない可能性が高いです。
●WHO基準をクリアしているとして、その施術者が自分のような症例に対し、どのような施術計画を持ってカイロプラクティックケアを行っていくかの説明を受け納得した上で施術を受けられますように。
時間を作りお金をかけてかけがえのない自分のためにケアを受けるのですから最高のケアになりますように。
以上テット鈴木でした。