身体の歪みが不調の原因は本当か?
我々カイロプラクターや整体を業としている人は背骨の歪みを見て身体のどのあたりに不調があるかを判断します。
漢方でも背候診と言い背中のどこにツボができているかが診断材料になると聞きます。
そして診断即治療と言いましてカイロでは異常のあった背骨を矯正し歪みがとれ異常を感知しなくなれば治療は成功と考えます。
どの業でも概ね同じような考えを持っているのではないかと思っています。
しかし果たしてそれで正解でしょうか?
身体の歪み自体が不調の真の原因とするならば、治療完了のその時点で全ては終わるはずですが、実際の臨床ではそうではなくまた時間が経てば同じような歪みを再発する場合がほとんどです。
ということは身体の歪みが真の原因というわけではなく、なにか他に原因がありその結果として身体に現れた状態が歪みであり、ただ物理的な刺激で歪みを正しても、他にある真の原因を正していないから繰り返し身体の歪みが発生するのではないだろうか。
ある先生は治療と治療の間の患者へのセルフケアが肝心で患者が努力すれば良くなり努力が足らなければ歪みが再発する、なのでその間のことについては患者自身の問題であると考えていると聞いたことがある。
この話はおそらく治療結果に悩む若い先生に、そこまで責任を感じる必要はないという心を軽くさせるための言葉だったのだろうと思ったが、同時に治療後の結果についてはどこも同じようにリバウンドさせているのだと気付かされる。
最近の私の臨床での気付きだが『塩』が非常に興味深い結果を生んでいる
1ステップ身体の歪みは同様だが塩を一日20~30gとるグループは身体の痛みなどの不調を軽く感じるようになった、もしくは皆無の人も出てきた。
2ステップ次のステップとして身体に締まりが出てきて歪みも小さくなってきている。
3ステップ歪みが小さくなっているグループは当然だが姿勢バランスも良くなっている。
塩を取る理由としては血液の浄化、体温上昇、代謝アップ、免疫アップを目的とした
ただし塩は精製塩、にがり入りの自然塩は避け、にがりの入っていない天日塩を料理にご飯のふりかけに、またお茶に入れるなどしてしっかりと取るように指導した。
この結果を見て
身体の歪みというのは 身体が良くなろうとしている身体自身の反応であり、そこから術者は身体のどの部位に異常が起きているのか推察する(このことは先人が築いてきた事である)
その事を留意して必要な処置、栄養学的処置、精神的処置、特に食べ物について注意を払うべきだと考える。
その後必要であれば物理的な処置を行い、今現在の患者の苦痛を軽減することも行うことができる。(←カイロ整体鍼灸はここ)
こうしてみると本来の漢方の考え方に沿ったものになってくることに改めて気付かされた。
私もまだまだ学びの途中であるから色々と新たな発見があったり疑問が生じるかも知れないが、今の所身体の歪みが諸悪の根源であるという固定概念から脱却できたことは非常に嬉しく、新たな治療の可能性に喜びを感じている。