テットの臨床日記現代的思考について一言だけ
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テットの臨床日記現代的思考について一言だけ

2023年10月20日(金)10:37 AM

私には88歳になる父がいて彼は戦後の教育を受けて大人になった人間なのでテレビのいうことを良く信じています、まるでテレビが神様であるかのように信じ込んでしまうので、、、ああこれは一種の信仰だから言っても仕方ないなあといつもこちらは言いたいことを言えずにフラストレーションがたまってしまうことが多いのです。。。すっかり現代人は栄養信仰にハマっていますから子供のころからまんべんなく栄養を取りなさいと教育されてきましたこれは教育ではなくて洗脳なんですよねカルシウムが良いのだ、補酵素が良いのだ、ビタミンが良いのだとする、つまりネズミにどれだけの栄養素をどれだけ与えればどうなったかを人間に当てはめてエビデンスとする科学というもので人間の営みというものは説明できない。確かに普段食べている食事の栄養素を知るということは悪いことではない、ただ戦後の栄養学ではそれを指針にしてしまった。レモンにビタミンCが含まれることを知るのは良いことです。
だから食べるべきだ・・・本当でしょうか?牛乳にはカルシウムが豊富に含まれる、だから飲むべきだ、になってしまいます。この【だから】って何なんでしょうこの栄養素主義で行くと新たな栄養素が発見されるたびに摂るべきものがコロコロ変わっていきます。美人の定義と似ていて昔は二重まぶたのぱっちり目が人気だったのが最近はシュッとした一重まぶたが人気になったり胸も大きければよかった時代もあれば最近はそうでもない、時代時代で流行りが変わるのと何ら変わらない、こんな事で良い訳がない。最新の栄養素科学はモテはやらせられていますが10年経ったら一昔まえの栄養学、30年経ったらなんの価値もないような学問になってしまっているのが現状です。このような価値観を植え付けられてしまってご飯を食べているのでなく糖質を摂っているのだ、ミルクを飲んでいるのでなくカルシウムを摂取しているのだという観念で食事を摂る頭になってしまっている。
こういう頭の構造になると食事のときにトクホのコーラを平然と飲むような人が現れてくる。本当に健康のことを考えている人がコーラなんか飲むかと思うのですがこのデキストリンといういわば下剤を含んだコーラとハンバーガーを一緒に食べれば吸収が抑えられるという点で健康的だと考える人が栄養素信仰をしている人に多く見られます。現実にトクホのコーラが2億本以上の売上をとっているということはそれだけの支持を受けているということです。多くの問題を持っている現代人の思考的構造についてはここまでとします。



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