カイロプラクティックは瀉法
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カイロプラクティックは瀉法

2017年10月06日(金)3:53 PM

 

東洋医学には患者さんの状態を表す言葉に『虚=エネルギーが少なくなっている、実=エネルギーが滞り邪氣となっている』という物があります。

虚の状態に対しては補法というエネルギーを補う治療を行い、実には瀉法、つまり余計な邪気を払う治療を行いエネルギーの調和を図ろうとします。

ここで出てくるエネルギーは『気』とよばれ西洋医学にはない捉え方です。

ですから西洋医学には瀉法、補法という考え方がありません。

カイロプラクティックも西洋医学の範疇に入りますから瀉法・補法という考え方はありませんが東洋医学の治療家からみると伝統的カイロプラクティックの治療は瀉法になるそうです。

今から120年ほど前にアメリカでカイロプラクティックはスタートしますが、当初次々と難病に苦しむ患者を次々と完治させることから奇跡の療法として民衆に受け入れられます。

これは当時のアメリカでは『実』のエネルギーが有り余って強い症状を呈する患者が多くを占めていたと考えることが出来ます。

つまり比較的健康な地力の強い患者がアジャストメント=体内の邪氣を抜くことでスッキリとバランスの取れた状態、健康体になることが出来たと思います。

日本でも今から30年ほど前のカイロプラクティックが珍しかった時代には、カイロプラクティックといえば一発でしつこい腰痛、肩こりを治してしまうと評判になっていました。

これは名人と言われる程の先生が活躍していたこともあるでしょうが『実』の元気な患者が多くいたからが一番の理由だと考えます。

僕がカイロプラクティックを学び始めた2000年頃にも一発で治る患者さんはチラホラいましたが、だんだんとそういうありがたい患者さんは少数派になります。

今は『虚』の患者さんがほとんどではないでしょうか。

元気そうに見えても体質的に弱い人が多く瀉法の治療では表面的な症状はその時マシに見えてもすぐにリバウンドし同じ治療を繰り返すうちにだんだんと効果が薄くなってくるのが特徴です。

つまりエネルギーを補う治療があってはじめて瀉法の治療が功を奏し患者さんの体内エネルギーのバランスが取れ健康に導くことができるようになります。

最初はこういうことも知らずに治療を行っていましたから壁に当たって随分と悩みました。

施術後に一緒に呼吸法や体操をしたりして成績をあげようと苦心しました。

結局東洋医学を学びだして『気』と言うものを本気で相手するようになって、カイロプラクティックを今の時代(日本人全体が弱い体質になった時代のこと)に活かすにはどうすればよいかをぼんやりと理解するようになりました。

こんなことを意識せずとも知らず知らずに補の治療をやっている先生ももちろんいます。

本人は触診しているつもりでそれが治療になっている場合なんか多いのではと思います。

ひょっとしたら同じことで悩んでいる人の役に立つかもと雑文を書きました。

業者でない人にはわかりにくい内容でしたね。



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